鳥海高太朗ブログ「きまぐれトラベル日記」

航空・旅行アナリスト、ANA「What's up? ANA」編集者、帝京大学航空宇宙工学科非常勤講師の鳥海高太朗が、最新旅行トレンドから、きまぐれでテーマを選び、旅行情報を発信する旅行ブログです

2014年05月

週刊東洋経済の最新号の特集「リニア革命」にて執筆させていただきました

5月26日(月)に発売になりました週刊東洋経済(東洋経済新報社)の最新号の特集は「リニア革命」。今世紀最大の超巨大プロジェクトであるリニア(中央新幹線)。時速500キロで東京(品川)〜名古屋間はわずか40分で結びます。2027年に品川〜名古屋、2045年に品川〜新大阪間が開業する予定となっています。

東洋経済1


今回、「リニアVS新幹線VSエアラインを運賃・時間で徹底シミュレーション」と題し、名古屋開業時、新大阪開業時における品川駅〜名古屋駅、大阪駅、広島駅、博多駅までを比較したシミュレーションを2ページ(52〜53ページ)に渡りまして執筆させていただきました。特に表組みは、2027年名古屋開業時、2045年新大阪開業時における状況をシミュレーションし、所要時間・想定運賃をまとめてあります。また、リニアを含む新幹線のシェア率(対飛行機)の想定データも記載しております。

東洋経済2


また私の執筆ページ以外においては、リニアの概要、経済効果、リニアの技術・仕組み、リニア効果が期待できる品川駅・名古屋駅の開発プロジェクト、名古屋〜新大阪間における京都ルートVS奈良ルートの戦い、リニアの死角、更に直近の話題として、整備新幹線(北海道・北陸・九州新幹線)とJRの今後について特集の中で掲載されています。定価690円で、リニアの現状が詰め込まれた特集になってます。駅売店・コンビニ・書店などでお買い求めいただける他、amazonからも購入できます。

http://www.amazon.co.jp/%E9%80%B1%E5%88%8A-%E6%9D%B1%E6%B4%8B%E7%B5%8C%E6%B8%88-2014%E5%B9%B4-31%E5%8F%B7-%E9%9B%91%E8%AA%8C/dp/B00KC25SSK/ref=zg_bs_tab_pd_bsnr_2

東洋経済3

TBSニュースバードの「ニュースの視点」でLCCの減便問題について解説しました

5月21日(水)にニュース専門チャンネル「TBSニュースバード」の「ニュースの視点」のコーナーに出演させていただきました。

ニュースバード1


「LCCピーチ・バニラ 減便相次ぐ〜国内LCCの今後は〜」をテーマに解説。前半では今回の減便の中身及び影響における解説、そしてパイロット不足問題について触れましたが、今後の問題としてパイロットの確保は短期的ではなく、長期的な問題であると思います。

大手航空会社(ANA・JAL)では、パイロットを自社養成することで、定年や機材計画に合わせた中長期的な育成を行っており(フジテレビのドラマ「ミスパイロット」は、自社養成するパイロット候補生が副操縦士になるまでを描いたドラマです)、今後もパイロット不足になる可能性は低いと思いますが、LCCを中心とした新興航空会社においては、これまで以上に厳しくなると思います。LCC就航当初と比べても機体数・路線数・便数が大幅に増えています。

ボード


日本ではパイロットを養成できる機関が少ない状況ですが、東海大学や桜美林大学、熊本県の崇城大学などではパイロットの養成コースが開設されてます。ただ、学費も高額であることから、入学できる人が限られてしまいます。今後、安定したパイロットを確保する上で、一定の条件下のもとで、奨学金制度をパイロットを目指す学生に支給する制度の整備が求められると思います。

私自身、今回のパイロット不足により危惧しているのが、パイロット争奪戦の状況下で好条件での採用になった場合に、それが運賃として消費者に跳ね返らないのかという点です。会社全体が管理部門を中心にコストカットしている状況の中でパイロットだけが高待遇という構図が正しいものなのか、一定の賃金水準は必要であることは理解していますが、限界はあると思います。そういった意味でもパイロットを早急に養成することが求められると思います。

番組の最後に、キャスターの吉村優さんから「低価格で旅ができるというのは嬉しいですが、安全生を十分に保ってもらって運航して欲しいですね」という言葉がありましたが、その言葉通り、全てにおいて安全性が最優先です。いつでも安心して乗れる乗り物として、早く私たちのライフスタイルにLCCが定着して欲しいと思います。色々と考えること、そして課題が多いことを改めて感じた約40分間の放送でした。

ご覧いただきました皆様、円滑に進行していただきました吉村優さん、ありがとうございました。

ニュースバード2

NHK-BS1「国際報道2014」でスタジオ解説させていただきました

5月15日(木)に放送されたNHK-BS1「国際報道2014」で、特集「空港競争 ドバイ対シンガポール」について解説させていただきました。

DSC_0412 (Medium)


番組ホームページにお話した内容が全て書き起こしたものが掲載されています。
http://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2014/05/0515.html

今回の特集で取り上げた2つの空港の特徴としては、世界と世界を結ぶハブ空港となったドバイ空港は、エミレーツ拠点としており、A380を中心に保有機全てが大型機で、ドバイ空港の利用者数は、2004年で2171万人であったのが、2013年では6643万人と約3倍に増加しています。日本からヨーロッパへ安くいけるルートとして、東京→ドバイ→欧州各都市が確立され、安いときには空港税・燃油サーチャージ混みで10万円以下という場合もあります。来月はサッカーのワールドカップ、そして2年後はオリンピックが開催されるブラジルへもドバイ経由のエミレーツ航空が最安値で往復18万円台(空港税・燃油サーチャージ込み)といった形で、時間も北米やヨーロッパ経由と比べても2時間程度余計にかかる程度です。私も昨年10月に羽田からエミレーツ航空を使ってドバイを訪れましたが、ドバイでは8割近い利用者が乗り継ぎであり、ドバイ(UAE)へ入国する人はわずかでした。

そして、ドバイに国際空港のハブを奪われつつあるシンガポール空港は、2018年に空港ターミナルに隣接する商業施設「プロジェクト・ジュエル」をオープンさせる予定です。デザイナーには、サーフボードのようなデザインであるマリーナ・ベイサンズを手がけた同じ人がされるとのことで、新たな目玉になると思います。これまでのシンガポールは乗り継ぎが中心でしたが、今はグローバルでビジネスを展開する企業のアジア拠点としてシンガポールにオフィスを構える企業も多く、またマリーナ・ベイサンズやセントーサなどを中心に観光、そしてカジノ目的でシンガポールを訪れる人が増えており、今後も「プロジェクト・ジュエル」を含め、ハブ空港としての役割も強化しつつ、ディスティネーション(目的地)としての魅力を高めることで空港利用者を増やしていくものと思われます。今後の両空港の変貌ぶりにも目が離せません。
お知らせ
文化放送(AM1134)「オトナカレッジ」サードシーズンに突入。2015年10月2日(金)より、月に2回、金曜日21時からの「経済・ビジネス学科」で「日本を変える!観光ビジネス研究」をテーマにお話させていただきます。10月の出演は2日と30日です。
http://www.joqr.co.jp/college/
文化放送「オトナカレッジ」、ポッドキャストで聴ける「聴く図書館」
2015年10月から文化放送「オトナカレッジ」出演後にポッドキャストでも講義が配信されます。その名も「聴く図書館」。放送同様によろしくお願いします。
http://www.joqr.co.jp/college-pod/
発行人の著作本
個人旅行に役立つ旅行リンク集
個人旅行者に役立つページだけを集めたリンク集を開設しました。
http://www15.ocn.ne.jp/~b-trip/kaigailink.htm(海外旅行編)

http://www15.ocn.ne.jp/~b-trip/kokunailink.htm(国内旅行編)
注意事項
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